当社では、差別的用語、あるいは差別を連想させる言葉の使用を撤廃すると宣言します。昨年発表したWiSASにおけるWi-Fiデバイスの管理方法において、「ホワイトリスト」「ブラックリスト」「未確認リスト」の3種類に分けていましたが、「ブラック」という言葉を悪に、「ホワイト」を善に結びつける意味合いをもたせるのを避けるため、本日より、WiSASすべての表現において、「セーフリスト」「ブロックリスト」「未確認リスト」の3種類に変更いたします。
「ブラック」と「ホワイト」という単語を用いることは、集団を、ふたつのはっきり異なるグループに分けることになります。そしてそれらの単語は、明らかに人種の定義と、人種間の緊張に結びつく、あるいは連想させる言葉になり得ると考えました。
一般的な話として、我々に日本人には馴染みの薄い分野かと思いますが、ある意味、自覚なき組織的差別と言えると思います。
今なお、普通に刑事ドラマなどでは犯人をクロ、相撲の世界では負け勝負をクロボシと表現しますが、所変わればその言葉に違う意味を見出す方々もいると思います。
言葉は言霊とも表現されるように、使う側の意図とは無関係に勝手に独り歩きし、使われた側にとって時には侮辱した言葉となります。時にはシンボリックなテーマと位置づけられる場合もあろうかと思います。
昨年話題になった「マスター/スレーブ」を「プライマリ/レプリカ」、あるいは
「メイン/セカンダリ」に言い換えた例は、その潮流の一つです。
オリンピック・パラリンピックで世界中から様々な方が来日している今だからこそ、今一度周囲を見渡し、何気なく使用している言葉を見直してみたいと思います。