連載企画:Wi-Fiに領域に潜む脅威と対策 <第3回:Wi-Fi Direct>

近年、Wi-Fi技術は多くのデバイスに組み込まれ、業務効率や利便性の向上に
寄与していますが、特にWi-Fi Directの機能はデバイス間の直接接続ができて
利便性が高いことからプリンターやプロジェクターなど、多くの周辺機器に
搭載されています。またデジカメやゲーム機、家電でも多く使用されており、
その見えないネットワークは新たな「見えない脅威」となっています。
機器を提供するメーカーからも、それらに搭載されたWi-Fi の脆弱性に対する
注意喚起が数多く出されています。

実は、その背景で増えているのがこれらのデバイスを狙ったサイバー攻撃です。
以前、元アノニマスのハッカーが「PCを狙うよりも、プリンターを狙う方が
容易だ」という驚きの発言をしました。
プリンターやプロジェクター、あるいは身近なWi-Fi デバイスのWi-Fi Directを
踏み台に様々な情報を入手し、企業の内部ネットワークに侵入する手法です。

対処方法の一つとして、それらのファームウェアやソフトウェアのアップ
デートを常に最新の状態にすることがあげられますが、それだけの対策だけ
では不十分です。Wi-Fi Direct機能の無効化、つまり物理的に通信不可にする
手段もありますが、使用制限を課すことになり非現実的です。

弊社のWiSASは、Wi-Fi Direct APの存在や端末の接続状況を可視化するだけ
でなく、許可されていない端末の接続を即座に遮断するなど、不正なWi-Fi
アクセスリスクを無くす対策が可能となります。